「英検3級に申し込んだけど、正直、何から手をつければいいか分からない…」 「65分の筆記試験、時間が足りなくなりそうで不安…」 「ライティングが新しくなったって本当?どうやって対策すればいいの?」
英検3級合格という目標に向かって、最初で最大の壁となるのが一次試験(筆記・リスニング)です。しかし、安心してください。一次試験は、正しい戦略と具体的な解法テクニックさえ知っていれば、誰でも必ず突破できます。
この記事は、巷にあふれる一般的な勉強法ではありません。あなたが試験本番で「これ、記事で読んだやつだ!」と確信できるレベルまで、問題形式の分析、時間配分、そして大問ごとの”超”具体的な攻略法を、豊富な例文と共にお届けする完全ガイドです。
この記事を最後まで読めば、あなたの不安は自信に変わり、合格への最短ルートが見えてくるはずです。
一次試験のルールを制する者が合格を制す!徹底分析
「なんとなく」で戦いを始めてはいけません。まずは敵の姿を正確に知り、賢く戦う準備をしましょう。
試験時間と合格基準
- 筆記試験: 65分
- リスニング試験: 約25分
合格の鍵はCSEスコアにあり!
英検の合否は、単純な正答数ではなく、CSEスコアという国際基準の指標で決まります。 一次試験は、リーディング・ライティング・リスニングの3技能で構成され、それぞれに550点が平等に割り振られます(合計1650点満点)。 一次試験の合格基準スコアは 1103点 です。
【重要】なぜ苦手分野を作ってはいけないのか? 例えば、あなたがリーディングとリスニングで満点に近いスコア(仮に各500点、合計1000点)を取ったとします。しかし、ライティングの対策を全くせず0点だった場合、合計は1000点となり、合格基準の1103点に届きません。 逆に言えば、すべての技能でバランス良く7割程度得点できれば、余裕をもって合格できるのです。この「バランス感覚」こそが、英検3級攻略の核心です。
一次試験の問題構成
一次試験で問われる技能と問題構成をリストで確認しましょう。
- リーディング
- 大問1:短文の語彙・文法 (15問)
- 特徴:語彙力と中学レベルの文法知識が問われます。
- 大問2:会話文の文挿入 (5問)
- 特徴:日常的な会話の流れを理解する力が必要です。
- 大問3:長文読解 (10問)
- 特徴:掲示・Eメール・説明文など、様々な形式の文章を読み解きます。
- 大問1:短文の語彙・文法 (15問)
- ライティング
- 意見論述問題・Eメール問題 (計2問)
- 特徴:自分の考えや情報を、英語で構成して書く力が問われます。
- 意見論述問題・Eメール問題 (計2問)
- リスニング
- 第1部:会話の応答文選択 (10問)
- 特徴:短い会話に対する最も自然な応答を選びます。
- 第2部:会話の内容一致 (10問)
- 特徴:やや長めの会話の内容に関する質問に答えます。
- 第3部:文の内容一致 (10問)
- 特徴:短い物語や説明文の内容に関する質問に答えます。
- 第1部:会話の応答文選択 (10問)
【最重要】本番で焦らない!盤石の時間配分戦略 ⏰
65分の筆記試験をどう使うか。この戦略があなたの合否を分けます。ここでは、最も効率的とされるモデルプランと、その理由を詳しく解説します。
おすすめ時間配分モデル(守りの必勝プラン)
- ステップ1:ライティング (2問) – 20~25分
- Eメール問題に約10分
- 意見論述問題に約15分
- ステップ2:リーディング (大問3 長文読解) – 20分
- 1つの長文あたり約6〜7分を目安に
- ステップ3:リーディング (大問1, 2) – 15~20分
- 1問あたり30秒〜1分ペースで
- ステップ4:最終見直し – 5分
なぜこの順番なのか?
- 理由①:思考力を要するライティングを最優先 試験開始直後は、最も集中力が高まっています。英文をゼロから組み立てる必要があるライティングは、このゴールデンタイムに取り組むのが最適です。また、時間をかければ確実にスコアを積み上げられるため、焦りがちな試験終盤に残すのは得策ではありません。
- 理由②:配点の高い長文をじっくり 長文問題は、一見難しそうですが、答えはすべて本文の中にあります。時間を確保し、落ち着いて取り組めば、得点源になります。
- 理由③:知識問題はテンポよく 大問1、2は、知っていれば即答できる問題がほとんどです。「うーん…」と1問に2分も3分も悩むのは時間の無駄。分からない問題は潔く印をつけて飛ばし、最後に時間が余れば戻ってくるくらいの気持ちで、リズミカルに解き進めましょう。
大問別!具体的すぎる”解法の引き出し”を増やす攻略術 ✏️
ここからが本番です。各大問をどう解くか、具体的な思考プロセスとテクニックを伝授します。
リーディング (大問1):短文の語彙・文法
ここは「知っているか、知らないか」の世界。だからこそ、効率的なインプットが鍵です。
【具体例で思考プロセスを体験!】
以下の()に当てはまる答えを考えていきましょう。
(Q) My brother ( ) studying English an hour ago.
(1) starts (2) started (3) starting (4) start
- 思考プロセス:
- 文末の
an hour ago(1時間前)という言葉に注目します。これは「過去」を表すサインです。 - 過去のことを言っているので、動詞も過去形にする必要があります。
- 選択肢の中で過去形は
(2) startedだけです。 - よって、正解は (2)となります。
- 文末の
頻出文法テーマと対策
- 時制(現在・過去・未来・現在完了形):
yesterdaynext weekfor three yearsなどの「時を表す言葉」が最大のヒントになります。 - 不定詞・動名詞:
want to ~(~したい),enjoy ~ing(~するのを楽しむ) のように、動詞によって後ろに続く形が決まっているものをセットで覚えましょう。 - 助動詞:
canwillmustmayの意味と、後ろには必ず動詞の原形が来るというルールを徹底しましょう。
リーディング (大問2):会話文の文挿入
日常会話の流れを掴む問題です。空所の前後だけでなく、会話全体の雰囲気を読み取りましょう。
【具体例で思考プロセスを体験!】
以下の会話文を完成させてみます。一緒に考えていきましょう。
A: Excuse me. I’m looking for the post office.
B: Go straight for two blocks and turn right. It’s on your left.
A: ( )
B: You’re welcome.
(1) I see. Thank you. (2) I like walking. (3) It's too far. (4) I went there yesterday.
- 思考プロセス:
- Aが道を尋ね、Bが丁寧に教えてくれている状況を把握します。
- 会話の最後でBが
You're welcome.(どういたしまして)と返している点に注目します。 You're welcome.は、相手から感謝の言葉を言われた時に使う表現です。- 選択肢の中で感謝を伝えているのは
(1) I see. Thank you.(わかりました。ありがとう。)だけです。 - よって、正解は (1)となります。
リーディング (大問3):長文読解
解き方の「手順」をマスターすれば、ここは得点源に変わります。
【絶対に守るべき鉄則3ステップ】
- 設問を先に読む: 本文を読む前に、何を聞かれているのかを把握します。「この登場人物について聞かれているんだな」「この時間についての情報が必要だな」と当たりをつけます。
- 本文からキーワードを探す: 設問に出てきた人名、場所、日時などのキーワードを、本文の中から探し出します。
- キーワードの周辺を精読し、選択肢と照合: キーワードが見つかったら、その一文(または前後)を丁寧に読み、選択肢の内容と一致するかどうかを確認します。
【Eメール問題の解法実演】
(Subject: Next Saturday) Hi Ken, How are you? I’m going to have a birthday party for my sister, Emi, next Saturday. Would you like to come? The party will start at 2 p.m. at my house. My mother will make a big cake. Please tell me if you can come. Yuki
(Q) Why did Yuki write this email?
(1) To ask Ken to make a cake.(2) To invite Ken to a party. (3) To ask Ken about his sister. (4) To tell Ken her new address.
- 思考プロセス:
- 設問は「なぜユキはこのEメールを書いたか?」、つまりEメールの目的を聞いています。
- 本文に
Would you like to come?(来ませんか?)という、招待の表現があるのを見つけます。 - 選択肢を見ると、
(2) To invite Ken to a party.(ケンをパーティーに招待するため)が、この内容と完全に一致します。 - よって、正解は (2)となります。
ライティング:練習量が得点に直結するボーナスステージ!
ライティングは「難しい」のではなく、「慣れていない」だけ。テンプレートと表現のストックで、誰でも書けるようになります。
【意見論述問題:アイデア出しと解答例】
Q. Which season do you like the best? (どの季節が一番好きですか?)
- アイデア出しのコツ(ブレインストーミング):
- Spring: 桜、暖かい、新しい始まり
- Summer: 海、祭り、かき氷、暑い
- Fall (Autumn): 紅葉、涼しい、読書、食べ物がおいしい
- Winter: 雪、クリスマス、スキー、寒い → この中から理由を2つ選びやすいもの(例:夏)を選びます。
- 鉄板テンプレートを使った解答例:
I like summer the best.(①自分の意見)I have two reasons.First, I can go swimming in the sea with my family.(②理由1:海で泳げる)Second, there are many summer festivals, and they are fun.(③理由2:夏祭りが楽しい) (合計 33語) - 使える表現集:
I can ...(~することができる)It is fun [important / interesting] to ...(~するのは楽しい[重要だ/面白い])For example, ...(例えば、)Also, ...(また、)
【Eメール問題:解答作成プロセス】
From: Alex Subject: Next Sunday Hi [あなたの名前], I’m free next Sunday. Let’s do something together. What do you want to do? Also, what time should we meet? Alex
- 思考プロセス:
- 質問は2つ、「何をしたいか?」と「何時に会うべきか?」であることを確認します。
- この2つに順番に答える構成を考えます。
- 何をしたいか → 例:公園でテニスをする
- 何時に会うか → 例:午前10時に駅で
- テンプレートを使った解答例:
Hi Alex,Thanks for your email.(お決まりの挨拶)I want to play tennis in the park.(質問1への答え)How about meeting at the station at 10 a.m.?(質問2への答え)Best,[あなたの名前]
リスニング:『先読み』でライバルに差をつけろ! 🎧
リスニングは、流れてくる音声と受動的に戦うものではありません。積極的に情報を予測し、準備することで、正答率は劇的に上がります。
『先読み』テクニックの具体例
問題の音声が流れる前に、選択肢に目を通します。
(Q) 設問用紙に書かれている選択肢 (1) He is in the classroom. (2) He is cleaning his room. (3) He is going to the library.
- 先読みによる予測:
- 主語はすべて
He(彼)。彼の行動や場所に関する質問だと予測できます。 - (1) は場所、(2) は行動、(3) も場所への移動を表しています。
- 動詞の時制が
isとis going toで違います。「今していること」なのか「これからすること」なのかを聞き分けるのがポイントになりそうです。
- 主語はすべて
このように、たった数秒の先読みで、リスニングのポイントを予測し、集中して聞くべき場所が明確になります。この習慣があるかないかで、5問以上の差がつくこともあります。
シャドーイングの具体的なやり方(初心者向け)
- STEP 1: まずはスクリプト(英文)を見ながら、音声を聞き、意味をしっかり理解します。
- STEP 2: スクリプトを見ながら、音声と同時に(または少し遅れて)発音します(オーバーラッピング/シャドーイング)。うまく言えなくてもOK。口を動かすことが大事です。
- STEP 3: 何度か繰り返したら、今度はスクリプトを見ずに、音声だけを頼りにシャドーイングに挑戦します。
これを1日5分でも続けると、英語の音のつながり(リエゾン)やリズムが自然に身につき、聞き取り能力が飛躍的に向上します。
知識と戦略を武器に、自信を持って本番へ
ここまで、英検3級の一次試験を突破するための、非常に具体的で詳細な戦略とテクニックをお伝えしてきました。かなりのボリュームだったと思いますが、ここまで読み進めたあなたは、すで合格への大きな一歩を踏み出しています。
大切なのは、この記事で得た「知識」と「戦略」を、あなたの「武器」として使いこなせるように練習することです。
- 今日から単語帳を1日2ページ進めてみよう。
- 週末に過去問を1年分、時間配分を意識して解いてみよう。
- テンプレートを使って、ライティングを3本書く練習をしてみよう。
小さな実践の積み重ねが、本番での大きな自信につながります。あなたの努力が実を結び、笑顔で合格通知を手にする日を、心から応援しています!




