MLBスラングを解読:「Kaison Splitter」の謎

学習のポイントと概要

MLB中継を見ていて、実況アナウンサーの言葉に「どういう意味だろう?」と首をかしげた経験はありませんか?特にスポーツの英語実況は、面白くてユニークなスラングや表現で溢れています。中でも、日本人投手がマウンドにいる時に聞こえてくるかもしれない不思議な言葉が「Kaison splitter」です。一体どういう意味なのでしょうか?一緒にこの謎を解き明かしていきましょう。

まずは動画を見て英語を聞き取ってみましょう!

動画に出てくるvocabularyやphrase

strike out 三振
rises浮き上がる (ここでは球の軌道を表す)
sequence(投球)の流れ、組み立て
puppy upstairs高めの球 (スラング的な表現)
digs deep into that arsenalその豊富な球種から深く掘り下げる、球種の引き出しを奥まで使う
frustratedイライラした
dials it right back 気持ちを切り替える、(冷静さを)取り戻す
shaking his head首を振っている
Kaison splitters伝家の宝刀 (でんかのほうとう) のスプリット
dominant支配的な

LESSON VIDEO

動画の中のsentenceを聞き取ってみましょう!

There’s his first strike out of the game, after sinking 195 rises one with a four seam 96.

96マイル、威力のあるフォーシームで、この試合初めての三振を奪いました!ここまで沈む球と浮き上がるようなストレートを使い分けてきましたが、最後は高めのストレートで決めました。


He throws so many of his pitches down in the zone that when he comes up there you get excited as a hitter saying ‘All right here we go.’ 95 more like 100.

あのピッチャーは普段、徹底して低めにボールを集めてきますから、高めに浮いてくるとバッターとしては『よし、来た!』と腕が鳴るんですよね。ただ、この95マイルは、バッターの体感では100マイル近くに感じているはずです。


Love the sequence, too. Fast ball away, gets the chase, goes splitter downstairs at the ankles, and then this puppy upstairs past the letters. No chance.

この投球の流れも素晴らしいです。外角の速球で空振りを誘い、低めにスプリッターを足元に投げ、そしてこの高めの球は字通り手が出ません。


Swings and misses. Chases a curve as he digs deep into that arsenal.

空振り三振!バッター、カーブを追いかけてしまいました。あのピッチャーは本当に多彩な球種を持っていますね。


So stoic. Yamamoto after that play. Could get frustrated, try to fire in pitches. Instead, dials it right back. Beautiful splitter. His fourth strikeout.

山本投手、今のプレーの後でも全く表情を変えませんね。普通なら苛立って力んでしまうところですが、即座に気持ちを切り替えました。最後は見事なスプリット。これで今日4つ目の三振です。


One, two, three inning for Yamamoto on eight pitches. He gets his six strikeout. He’s got a 3-1 lead after five.

山本、この回はわずか8球、完璧な三者凡退に抑えました!これで奪三振は6つ。5回を終了し、3対1とリードを保っています。


Patrick for Tyler Stevenson. He’s shaking his head after two fast balls he struck out earlier. Then he gets the split piece in on the hands. No chance. That thing is so dirty.

ピッチャーはパトリックに代わります。バッターのスティーブンソンは、前の打席で速球に三振しているだけに、今のボールには思わず首を振っていますね。しかし最後は、打者の手元に食い込むスプリット! これでは手も足も出ません。いや、本当にえげつないボールです。


Seven innings potentially in the books here tonight. 2-2. Got him! Swinging strike three. Back-to-back Kaison splitters in this seventh.

2対2の同点で迎えた7回、最後のバッターを空振り三振! これで7回が終わりました。この回、最後は伝家の宝刀であるスプリットが冴えわたり、連続三振で締めくくっています。


Bounce up the middle, Kim to first in time. Seven dominant innings from Yoshinobu Yamamoto.

セカンドゴロ、キムが落ち着いて処理し、一塁アウト。7回終了です。山本由伸、7回を投げて支配的な内容、見事なピッチングです。

“Kaison Splitters”ってなんだ?!

野球中継で聞こえた「Kaison Splitters」。辞書にないこの言葉の正体は?英語の文化的背景を理解し、文脈から意味を推測する力を鍛える方法を、実際の例をもとに日米の野球ファン兼英語講師が解説します。

“Kaison Splitters”? この謎の言葉、あなたならどう解読しますか?

試合の実況でこんなフレーズが使われました。

“Back-to-back Kaison splitters in this seventh.”

“Splitter”(スプリット)は球種の名前だとわかります。でも、“Kaison” とは何でしょう? 人の名前? ブランド名? 辞書で引いても出てきません。

この記事では、このような「辞書にない言葉」に出会ったときの対処法と、その背景にある文化の面白さを、「Kaison splitters」の謎を解き明かしながらご紹介します。

【結論】”Kaison Splitters”の正体は日本語だった!

結論から言うと、”Kaison splitters” は、日本語の「伝家の宝刀のスプリット (Denka no Hōtō no Split)」が、英語ネイティブの耳にそう聞こえた可能性が非常に高いです。

Japanese PhrasePronunciationMeaning
伝家の宝刀 (Denka no Hōtō)Den-ka no Hō-tō“Treasured Family Sword”
意味 (Meaning)その人が持つ最も得意な技、切り札、必殺技。A person’s greatest skill, trump card, or signature move.

日本のスポーツ中継では、投手の最高の決め球を「伝家の宝刀」と呼んで称賛することがよくあります。この日本語特有の表現が、英語話者の耳には “Kaison” のように聞こえてしまった、というわけです。

これは、言語の壁を越えた面白い「空耳」の一例と言えるでしょう。

辞書にない言葉を解読する3つのステップ

Three Steps to Decode Words Not in the Dictionary

では、このような未知の言葉に遭遇したとき、どうすれば意味を推測できるでしょうか? 以下の3つのステップが役立ちます。

Step 1: 文脈から推測する (Guess from the Context)

まず、その言葉が使われた状況を分析します。

  • 誰が? (Who?) – 野球の解説者
  • いつ? (When?) – 7回の同点の場面、三振を奪った直後
  • 何を? (What?) – ピッチャーの投球を褒めている

この文脈から、「Kaison splitters」が**「何かすごいスプリット」**であることは、ほぼ間違いなく推測できます。

Step 2: 音から元の言葉を推測する (Guess the Original Word from the Sound)

次に、聞こえた音に注目します。「Kaison」という音は、英語の単語にはあまりありません。ここで、「もしかして英語以外の言語、例えば選手の母国語ではないか?」と考えてみましょう。

今回のピッチャーが日本人選手だった場合、日本語の単語が元になっている可能性が浮上します。「でんか の ほうとう」→ “den-kai-son-ho-to…” なんとなく音が似ていると思いませんか?

Step 3: 検索と検証 (Search and Verify)

最後に、推測を検証します。Googleなどの検索エンジンで、キーワードを組み合わせて検索してみましょう。

  • "野球 決め球 英語" (baseball out pitch english)
  • "伝家の宝刀 英語" (denka no hoto english)
  • "Japanese baseball slang"

こうすることで、あなたの推測が正しいかどうかを確認し、さらに深い文化的な知識を得ることができます。

推測する力は最強の語学スキル

The Power of Guessing is Your Strongest Language Skill

英語学習において、すべての単語を知っている必要はありません。大切なのは、知らない言葉に出会ったときに、文脈や音を手がかりにあきらめずに意味を推測しようとすることです。

「Kaison splitters」のような謎の言葉は、言語の面白さと、その背景にある文化を教えてくれる最高の教材です。次に不思議な英語に出会ったら、ぜひ今回の3ステップを試してみてください。その推測プロセスは、あなたの英語力をより実践的で強固なものにしてくれるはずです。