NBA実況が聞き取れる!Jamir Young

学習のポイントと概要

「NBAの試合やハイライト動画は好きだけど、解説や選手のインタビューの英語が速くて聞き取れない…」 「字幕なしでバスケ観戦を楽しめるようになりたい!」そう感じていませんか?これを読めば、次の試合観戦がもっと楽しくなり、あなたの英語リスニング力も格段にアップすること間違いなしです!

まずは動画を見て英語を聞き取ってみましょう!

vocabularyやphrase

gelsまとまる (gelの三人称単数現在形)
who I can be自分はこれだけやれるんだ
solid堅実な
and-oneアンドワン(バスケットカウントとほぼ同じ意味で使われ、その後のフリースロー1本(one)を指すこともあります。)
extracurricular課外の
bullseyeど真ん中
whipped 素早く動かした
careening跳ね返る、傾いて走る

LESSON VIDEO

sentence

The Bucks have made some moves here in the off season, and it’ll be interesting to see how it gels and how it comes.

バックスは、このオフシーズンにいくつか動きがありましたね。新しいチームがどう噛み合って、どう機能していくのか、非常に興味深いところです。


It wasn’t necessarily a lot of productivity, and limited minutes, and opportunity, and so you come here and you’re trying to show, hey this is who I can be.

バックスでは、必ずしも多くの結果を残せたわけではなく、プレータイムやチャンスも限られていました。ですから、このチームに来て『自分はこれだけやれるんだ』というところを見せようとしているわけですね。


I mean and I think that you see that in the turnover numbers and if there’s one thing you’re talking about with the Bulls.

ええ、その点はターンオーバーの数字にもはっきりと表れていますね。ブルズの課題を語る上で、まず名前が挙がるのがこのターンオーバーの多さですから。


A lot of guys are going to get minutes today, and within those minutes, it’s important to make good, solid, sound basketball plays because you’re auditioning.

今日は多くの選手に出番が回ってきますが、その限られた時間の中でいかに堅実なプレーができるかが問われます。まさにコーチ陣へのアピールの場ですからね。


Young draws the contact and puts it in anyway, a chance at an and-one for Jahmir Young who’s got 20 points in the first.

ヤング、接触を受けながらも決めました!バスケットカウント! アンドワンです! これでジャミアー・ヤング、前半だけで20得点!


A little pull down by the jersey, a little extracurricular activity.

あ、少しユニフォームを引っ張りましたね。プレーとは関係のないところで、ちょっとした小競り合いです。


Miller for three, bullseye!

ミラー、スリーポイントを放つ…決まった!リングのど真ん中です!


This one tough inbound pass and just whipped it right away.

ここは厳しいインバウンズパスになりましたが、出たところをすぐにカットされてしまいました。


He’s fine, but he checks his feet to make sure they were beyond the three-point line.

シュートを撃った後、すぐに目線(めせん)を足元にやりました。しっかりとラインの外から撃てていたか、確認していますね。

バスケで頻繁に使われる実践的な英語フレーズ

バスケットボールの動画は、教科書には載っていないリアルでダイナミックな「生きた英語」の宝庫です。

1. 実況編 (Play-by-Play) | 試合の臨場感を掴むフレーズ

試合の目まぐるしい展開を伝える実況は、スピード感あふれる表現の連続です。ここでは、特に得点シーンでよく使われるフレーズをピックアップしました。

“Miller for three, bull’s eye!”

  • 日本語訳: 「ミラーのスリーポイント、来たー!」
  • 解説: for three は「スリーポイントシュートを撃つ」という意味。Bull's eye はダーツや弓道の「的のど真ん中」を指す言葉で、シュートが綺麗に決まった時の「見事!」「完璧!」というニュアンスで使われる最高の褒め言葉です。実況では「来たー!」という短い叫びで、その興奮が表現されます。

“Young draws the contact and puts it in anyway, a chance at an and-one for Jahmir Young!”

  • 日本語訳: 「ヤング、接触を受けながらも決めました!バスケットカウント、アンドワンのチャンスです!」
  • 解説: バスケの華である「バスケットカウント」の場面です。
    • draws the contact:ディフェンスの選手に体をぶつけにいき、ファウルを「誘う(もらう)」という巧みなプレーを指します。
    • puts it in anyway:「それでも(無理やり)ねじ込んだ」という力強さが表れています。
    • and-one:得点が認められ、さらにフリースローが1本もらえる状況のこと。バスケファンなら絶対に聞き取りたい重要フレーズです。

“Tough inbound pass and just whipped it right away.”

  • 日本語訳: 「厳しいインバウンズパスが、出たところをすぐにカットされてしまいました。」
  • 解説: これはターンオーバー(攻守交代)の場面。whipped it は「鞭打つ」が元の意味で、ここではディフェンダーが「素早く(鞭のように)手を伸ばしてボールを奪い取った」というスピード感を表しています。cut(カット)や steal(スティール)という単語を使わずに、動きの鋭さを表現するネイティブらしい言い回しです。

2. 解説編 (Color Commentary) | 選手のプレーや心理を読むフレーズ

実況の合間に入る解説は、プレーの背景や戦術、選手の心理などを深く掘り下げます。少し落ち着いたトーンで、分析的な表現が学べます。

“A little pull down by the jersey, a little extracurricular activity.”

  • 日本語訳: 「少しユニフォームを引っ張りましたね。プレーとは関係のない、ちょっとした小競り合いです。」
  • 解説: extracurricular activity(課外活動)は、ここでは「プレーとは関係ない余計なこと」を指すスラングです。少し小突いたり、ユニフォームを掴んだりする小さないざこざを、解説者が少し皮肉を込めて表現する際に使われます。ユーモアのある言い回しとして覚えておきましょう。

“He checks his feet to make sure they were beyond the three-point line.”

  • 日本語訳: 「今、自分の足元を確認しましたね。スリーポイントラインをしっかり踏んでいなかったか気にしています。」
  • 解説: 選手がシュート後に自分の足元を見る、バスケではおなじみの光景です。make sure は「〜であることを確かめる」という重要表現。選手が「ラインを踏んでいない(not stepping on the line)」、つまり「正しく3ポイントだったか」を気にしている様子が伝わります。

“A lot of guys are going to get minutes today because you’re auditioning.”

  • 日本語訳: 「今日は多くの選手にプレータイムが与えられるでしょう。なぜなら、彼らにとってはオーディションなのですから。」
  • 解説: プレシーズンや控え選手が多く出る試合で使われる言葉です。get minutes は「プレー時間をもらう」という意味の頻出表現。auditioning(オーディションをしている)という比喩で、選手たちがコーチ陣に自分をアピールし、今後の出場機会や契約を勝ち取るためにプレーしている状況を表しています。

3. 選手・コーチの言葉編 (Player & Coach Talk) | リアルな会話とメンタリティ

インタビューやタイムアウト中の会話からは、より口語的で感情のこもった英語が学べます。選手の考え方やチームの雰囲気が伝わってきます。

“It wasn’t necessarily a lot of productivity… so you come here and you’re trying to show, ‘hey this is who I can be.'”

  • 日本語訳: 「(前のチームでは)必ずしも多くの結果を残せたわけではなかった…だからここへ来て、『俺はこれだけやれるんだ』ということを見せようとしているんです。」
  • 解説: 移籍してきた選手について語られることが多いフレーズです。
    • not necessarily:「必ずしも〜というわけではない」という部分否定の表現。
    • productivity:ビジネスでは「生産性」ですが、スポーツでは「成績」や「スタッツ」「チームへの貢献度」を意味します。
    • This is who I can be:「これが僕の本当の実力だ」「僕はこういう選手になれるんだ」という、選手の強い決意を表す言葉です。

“Let’s switch on everything!”

  • 日本語訳: 「(ディフェンスは)全部スイッチだ!」
  • 解説: コーチがディフェンスの戦術を指示する際に叫ぶ言葉です。switch は、スクリーンプレーに対して、マークする相手を交換するディフェンス戦術のこと。on everything で「全てのスクリーンプレーに対して」という意味になり、チーム全体に徹底を促す強い指示となります。

“Good hustle out there!”

  • 日本語訳: 「よくやった、ナイスハッスルだ!」
  • 解説: hustle は、ルーズボールに飛びついたり、必死にディフェンスに戻ったりするような「泥臭く、全力で頑張るプレー」を指します。選手同士がお互いの健闘を称え、チームの士気を高めるために使う、非常にポジティブな言葉です。

楽しみながら英語力を伸ばそう!

バスケットボールの動画には、今回紹介した以外にも、リスニング力やスピーキング力を向上させるためのヒントがたくさん隠されています。

今日学んだフレーズを意識しながら、さっそくお気に入りのNBAの試合や選手のハイライトを見てみましょう。きっと今まで聞き取れなかった言葉がクリアに聞こえてきて、試合観戦が何倍も面白くなるはずです。

スポーツは、生きた英語を学ぶための最高の教材です。楽しみながら、あなたの英語力を次のレベルへと引き上げていきましょう!